11月の小・中・高けってい委員会

特別バージョン 小・中・高けってい委員会 毎月第3日曜日14:30~16:00

 小・中・高けってい委員会に参加しているメンバーが、11月16日・17日に東京で開催された「子どもの権利条約フォーラム」へ出張している間に、児童館でも「子どもの権利条約を知ろう!」と、話しあう機会を持ちました。

 まず、子どもの権利条約が書いてある「子どものけんりかるたカード」を引いて、そこにどんなことが書いてあるか、みんなで読み解きました。「自分の意見が自由に言える」「暴力やひどい扱いを受けない」「休んだり遊んだりできる」など、一見、当たり前に思えることばかりです。そこから、子どもたちが、そのひとつひとつに照らし合わせて自分のことを話していくうちに、なんと、実はその当たり前のことができない状況が日常にたくさんあることを自分たちで発見。「こんな場合、おとなや周りから叩かれたり蹴られたりするのって当たり前だと思ってた。」「けんかすると、誰かがすぐおとなを呼んで来て、自分の意見や言い分もあんまり聞いてもらえないまま仕切られて仲直り。自分たちで話あって仲直りできなくなってきてるのが、すごくイヤだ!」「困ってることあるけど、みんなの前では、なかなか言えないなあ」などなど。子ども自身が子どもの権利を知ることは、日常のなかの本来の「当たり前」に気づくことだと思っています。
 児童館では、子どもたちと共に過ごす日常の中で、対等な関係性を築きながら対話することを、とても大切にしています。子どもがひとりの人として尊重される。そんな当たり前の積み重ねによって、子どもは人が対等に交渉できる存在であることを実感します。それが人や社会を信頼し、自身が困ったときに、まわりにSOSを出したり、自分の可能性を信じて行動することにつながるのではないか。そんな風に思って日々の関わりを大切にしています。

2019年11月17日